おっさんエンジニアの独り言

アラフィフ実装技術者の雑記、資産運用

ポストフラックスについて

こんにちはakasatanaです。

ブログ移転しましたのでよろしくお願いします。

ar50-masan.com

 

今回は、DIPはんだ付けで使用している、フラックスについてです。

 

フラックスの役目としては

 ・母材表面の酸化膜の除去

 ・はんだ付け加熱中の再酸化防止

 ・はんだ表面張力の低下によるヌレ性促進

 ・熱伝導への寄与

 ・はんだ表面の仕上げ

 

フラックスの構成
 ・ロジン  :フラックス成分を基板上に均一に塗布。はんだ付け時の再酸化防止。
 ・活性剤  :はんだ付け(ヌレ、キレ)
 ・溶剤   :フラックス成分を溶剤中に均一に分布/塗布を容易にする。
 ・酸化防止剤:発泡による酸化を防止
 ・発泡剤  :発泡性の確保
 ・つや消し剤:つや消し効果

 

私の認識では、

 フラックスの主要な機能を果たす主材は、ロジンと呼ばれる松ヤニ。
 ロジンだけでは十分に除去できない「酸化物」をとるために、
 微量に添加剤として混ぜます。
 粘性など、フラックスの物性を調整するために添加される。

 

現在フラックスを使用する環境は下記になる。

 フラックスを使用するDIPはんだ付け工程(DIPパレット有無)
 ・フローはんだ:はんだ噴流ではんだ付けを行う。
 ・セレクティブ:スポット噴流ではんだ付けを行う。
 ・手はんだ付け。

 

 はんだ組成

  ・Sn-3.0Ag0.5Cu     融点:217~219℃
  ・Sn-0.7Cu-0.05Ni-Ge  融点:227℃

※上記はんだ付け方法、はんだ組成で使い勝手、品質が良い物の選定が必要。

 

現在使用しているフラックスは、

一般汎用に適応、低銀・無銀鉛フリーはんだにも対応可能な 

フラックスを使用しています。

 

今まで使用していたフラックスと比較して

はんだ付け性が格段に違います。

不良率も大きな差が出ます。

 

※自社工程、方法に合うフラックス選定で社内効率も大きく変わります。

 あまり重要視しない方もいるようですが重要な電子材料です。

 断面観察でも違いが分かります。

 

今日はここまで、では!

 

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